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2025/6/18

市役所を“つかいたおす”、アイデアあふれる日

~「ヤクション・ワークショップ」第2回開催レポート(2025年5月24日)~

2025年5月24日(土)、鎌倉市役所第6分庁舎で開催された市民参加型のワークショップ『ヤクション』。第1回に続き開催された第2回のテーマは、『放課後や休日に、市役所を“つかいたおす”としたらどんなこと?』。

この『ヤクション・ワークショップ』とは何か。


「ヤクション・ワークショップ」とは、「新しい市役所(ヤクショ)」を舞台に、市民が主体となってさまざまなアイデアや行動(アクション)を考え、提案するワークショップです。

新庁舎は、行政手続きを行うための場所としてだけでなく、市民が日常的に集い、学び、遊び、交流できる新しいタイプの多目的な公共空間として基本設計が進められています。このワークショップでは、市民の皆さま自身が「10年後の市役所のありかたや使いかた」を具体的に想像し、自由な発想で意見を交わし合う場となっています。参加者が「こんな市役所にしたい」「市役所でこんなことができたら楽しい」など、それぞれの想いを持ち寄り、その声が実際に市役所の基本設計に反映されることを目指しています。「ヤクション」という言葉には、『ヤクショ(役所)』と『アクション(行動・活動)』を掛け合わせた造語で、「市役所を、市民のアクションで生き生きとした空間に育てよう」という想いが込められています。


子どもたちや若い世代にもっと市役所という施設を身近に感じてもらうために、多様な世代の市民が集まり、それぞれの立場や視点から豊かなアイデアを出し合いました。

この記事では、鎌倉市広報課の林が、ワークショップ第2回の様子をレポートします。

(第1回の様子はこちらから)

和やかな雰囲気で始まった第2回

午後の部となった第2回には、14名の市民が参加。

午前中は不安定な天候でしたが、午後には柔らかな日差しも差し込み、敷地内で同時開催されていた『ONE DAY PLAYPARK2025』の賑やかな声を聞きながらのスタートとなりました。

こうした光景を見ると、施設(ハード)だけでなく、そこに活動(ソフト)があって環境は生まれるのだと再認識をさせられます。“その活動”には、住み、暮らす人や訪れる人の考えや声を可能なかぎり取り入れたいと感じます。

第2回のテーマが「放課後や休日」と子どもたちや若い世代にも関わるものだったため、会場内には午前に引き続き、託児スペースも完備。小さなお子さまを連れて参加された方も安心してワークショップに集中していただけました。

アイデアをだすための、インプットセッション

まずは、新庁舎1階に整備予定の5つのゾーン(図書館、カフェ、ロビー、多目的ホール・貸しスペース、子育て交流広場)の説明からスタートしました。

「読む」「相談する」「遊ぶ」といった、各ゾーンで起こりうる具体的な行動やシーンを示すことで、参加者が自然と未来の市役所の活用イメージを広げやすくなったようでした。

ただ空間や施設の説明で済ませることなく、「ここでは、こういったことができそうですね」とメインファシリテーターの上田さんが補足することで、参加者の頭にシーンが浮かびます。この上田さんの説明は、私個人としても学びあるものでした。

そして、第1回でも紹介があった、大阪府茨木市の複合施設『おにクル』の事例の紹介。そこでは、「施設(ハード)と、そこで生まれる活動(ソフト)が交わることで新たな価値が生まれる」という考え方が示されており、私自身、その視点に深く心を動かされました。

ワーク①:未来の風景を描きだす。具体的に!

1つ目のワークでは、参加者は庁舎の平面図を囲みながら、“10年後、この空間でどんな日常が展開されているか?”という問いに対してアイデアを出し合いました。

「放課後、ふらりと立ち寄って宿題をする小学生」「音楽スタジオで演奏する中高生」「屋内アスレチックで遊ぶ子どもたち」など、さまざまなアイデアが飛び出しました。

ある方からは、「雨の日にこそ行きたくなる場所に」という言葉も出てきました。それを聞いたとき、「確かに、雨の日こそ行き場がない」という子育てのリアルな声が重なって、私自身もハッとしました。

当たり前だけれど、本質的な声。こうした気づきを得られるのが、まさにこのワークショップの価値だと感じます。

ワーク② 未来の新聞作り〜AIがつむぎだす風景(シーン)〜

次のワークでは、それらのアイデアをもとにAIを活用して具体的な新聞記事にまとめました。あるテーブルでは、引っ越してきたばかりのお母さんと息子さんが市役所の屋内アスレチックで地域の人々と交流する心温まるストーリーが生まれました。また別のテーブルでは、「地域の職人と子どもたちが交流しながらモノづくりを楽しむイベント」が新聞記事として具体化されました。

AIが参加者の想像を瞬時にまとめ、リアルな新聞として印刷されたことで、想像した未来の市役所の姿が一気に鮮やかになりました。

(完成した新聞はこちらで公開中です!)

活気あふれる発表の時間

最後の発表では、各テーブルから新聞の内容が披露されました。参加者が自分たちで考えた未来像について自信をもって発表する姿は、印象的でした。市職員や設計担当者も、参加者が描き出した具体的なアイデアに真剣に耳を傾け、今後の設計に生かせるヒントを熱心に探しているようでした。

参加者の声 〜未来が楽しみになった〜

参加者からは「市役所という場所が、お堅い場所じゃなくって、何かに一歩踏み出せるような場所になったらいいと思う」「自分の意見が新聞になって目に見えたことで、イメージが膨らみます」といった、充実感にあふれた感想が多く寄せられました。

次回のヤクション

ワークショップは、引き続き第3回、第4回の開催も予定しています。

鎌倉市では、新庁舎を「防災拠点」としてはもちろん、「図書館、学習センター、フリースペースなど、市民が集い・つながる複合的な場(複合施設)」と位置づけ、基本設計を進めています。その根底にあるコンセプトは、“まもる・やさしい・つながる”。

市民の皆さまとともに、新庁舎を防災拠点として、また、日常生活の中で自然と人が集まり、交流が生まれるような温かい場として育てていくことを目指しています。

この新庁舎のあり方を踏まえ、今回のワークショップで寄せられた市民の皆さんのアイデアや意見をもとに、新庁舎の基本設計をより具体化していきます。

今後も「ヤクション・ワークショップ/説明会」を通じて、市民の皆様に事業についての理解を深めていただくとともに、多くのご意見をお聞きしていきたいと考えています。

ぜひ引き続き、皆さまのご参加をお待ちしています。