~「ヤクション・ワークショップ」開催レポート(2025年5月24日)~2025年5月24日(土)、鎌倉市役所第6分庁舎にて、新庁舎のあり方や使い方を市民自身が考えるワークショップ『ヤクション』の第1回・第2回を開催しました。当日は、同じ敷地内で「ONE DAY PLAY PARK2025実行委員会」と鎌倉市が共催する『ONE DAY PLAY PARK』も開催され、参加者やご家族が楽しめる和やかな雰囲気の中で進行しました。この記事は、鎌倉市広報課の林が、『ヤクション』(2025年5月24日開催)のレポートとしてお届けします。10年後の市役所、どんなアクションが起こっている?このワークショップでは、少人数で開催される良さを活かして「10年後の市役所」を想像し、参加者の声を設計に活かすことを目指しています。「こう使いたい」「こんなことをしてみたい」という意見を交わし、読書会やイベント、子ども達の遊び場など、さまざまな活動(アクション)が生まれる空間について、市民自身が声を出して新庁舎(ヤクショ)の可能性を広げていく。そんな想いが「ヤクション(ヤクショ×アクション)」には込められています。みんなで意見を交わすテーマは、具体的なアイデアがでてきやすいように「10年後は?」という遠すぎず近すぎない未来です。第1回テーマ:「そのとき、子どもが思わず行きたくなる市役所ってどんなところ?」(10:00~12:30)第2回テーマ:「放課後や休日に、市役所を“つかいたおす”としたらどんなこと?」(13:30~16:00)それでは、第1回ワークショップの様子をご紹介します。(第2回の様子は後日紹介します。)第1回ワークショップの様子 ~多彩な意見が交わされた空間~当日は、お子さま連れの方を含め6名に参加いただきました。15名にお申込みをいただいていましたが、天候が読めないことも影響したのでしょうか、急遽欠席された方も。次回の開催に向けて学びとなりました。(午後からの第2回には、14名に参加いただきました。)テーマが「子ども」に関わるということもあって、会場内に託児スペースを完備。小さなお子さまと一緒でも安心して参加していただけました。ワークショップの進行はメインファシリテーターの上田さんが担当。ユニークなアイスブレイクもあり、会のはじめから参加者同士で和やかな交流が生まれていました。一方で、意見交換は活発に行われ、皆さんが「新庁舎」をジブンゴトとして考えていらっしゃる様子が印象的でした。ワークショップの流れインプット①「新庁舎1階を理解する」新庁舎1階の5つのゾーン(図書館ゾーン、カフェゾーン、ロビーゾーン、多目的ホール・貸しスペースゾーン、子育て交流広場ゾーン)において、「読む」「相談する」「くつろぐ」など、その空間で生まれるであろう「具体的な行動(動詞)」がイメージとして提示されました。たしかに「図書館ができます」と紹介されるよりも、「子どもが自発的に本にふれる」と紹介されるほうが「その場」をイメージしやすいと感じ、私自身も印象に残っています。インプット②「他都市の複合施設の先行事例紹介」複数の機能をひとつの施設にした他都市の「複合施設」の紹介。いくつか紹介された中でも茨木市にある文化施設や子育て施設が集合した複合施設『おにクル』の紹介では、参加者のみなさんが、興味津々に上田さんの話を聞いていたのが印象的でした。大阪府茨木市の文化・子育て複合施設 https://www.onikuru.jp/具体的なワーク内容ワーク①「子どもたちが市役所で過ごす未来の日常を描く」参加者は新庁舎の平面になっているイメージ図を見ながら、具体的な日常をイメージし、それを付箋に書き込みました。イメージ図に、「この空間で、10年後にはこんなことが起こっている(と良いよね)」というメモを書いて貼っていきますが、世代や住む場所、職業が異なる参加者が集まることで、自分一人では思いつかないような多様なアイデアが生まれていましたワーク②「アイデアを未来の新聞にする」出されたアイデアを、AI技術も活用しさらに掘り下げ、「新聞記事」の形式でまとめました。テーブルごとに作成したみらいの新聞が印刷・配付されました。テーブルごとの発表では、具体的で現実的なアイデアが示され、市職員や設計担当者も熱心に耳を傾けていました。参加者の声参加者からは「自分ごととして捉えなければと思っていたので、良い機会になりました。」「みんなの意見をすぐにAIがまとめてくれて、未来が楽しめてすごくいい時間が過ごせました!!」と好評でした。次回の予定次回は第2回の様子をお知らせします。ワークショップは、引き続き第3回・第4回の開催も予定しています。鎌倉市では、新庁舎を「防災拠点」としてはもちろん、「図書館、学習センター、フリースペースなど、市民が集い・つながる複合的な場(複合施設)」と位置づけ、基本設計を進めています。その根底にあるコンセプトは、“まもる・やさしい・つながる”。この新庁舎のあり方を踏まえ、今後も「ヤクション・ワークショップ/説明会」を通じて、市民の皆様に理解を深めていただくとともに、多くのご意見をお聞きし基本設計など今後の事業に活かしてまいります。